自分から動けない子どもに─ABAが教えてくれた「自発性の育て方」

子どもがまだ幼い頃から、できるだけ多くの人と関わる機会を持たせたほうが良いと考え、積極的に地域の交流イベントや子育て支援の場に足を運んでいました。

しかし成長するにつれ、ある違和感が生まれました。周囲の子たちが誰かの困りごとにすぐ反応して行動するのに対し、我が子は常に自分の世界に夢中で、自発的に動くことがほとんどなかったのです。

その様子が何度も続いたことで不安を覚え、児童発達支援の専門機関を訪れて相談したところ、「発達障害」と診断されました。
正直ショックはありましたが、それ以上に「この子に合った関わり方がある」と知ることができ、前向きに支援へ踏み出すきっかけになりました。

私たち親子が取り入れたのは、ABA(応用行動分析)というアプローチ。自発性を育てる支援方法として、専門スタッフからも強く勧められた療育法です。

まず意識したのは、「楽しそうな雰囲気」をつくること。
うちの子は、他の人が楽しんでいることには強く興味を示す傾向があったため、手伝ってほしい作業があるときは、あえてこちらが楽しそうにして誘うようにしました。

しばらくすると、子どもが自然と近づいてきて一緒に手を動かすように。そして、作業の終わりには「ありがとう」と伝えるようにしたところ、最初は戸惑っていたものの、徐々に「自分が誰かの役に立てた」という感覚を持ってくれるようになったのです。

その変化は、小さくも確かな一歩。
親として焦らず、無理なく、子どもに合ったやり方で関わることの大切さを実感しました。
https://misato.famigliainc.jp/


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